
” 愛用のアタッシュケース ”
現役時代、貿易センタービル内で勤務していたが、当時の先輩上司の温情も厚く経験を重ねるようにと、大阪への出張の機会も多かった。退社時間を過ぎてから大阪へ向かうのだが、1971年当時は新幹線最速は「ひかり」の時代で今のように本数が多くなかった。飛び乗りしていたが、指定席も満席で自由席は尚更だ。通勤電車のラッシュ状態を経験したことも数えきれない。名古屋で下車する人の空き席を狙うのだが、2時間の立ち席は堪えた。それから、椅子代わりに購入したサムソナイトのアタッシュケースが役に立った。50歳頃までは海外を含めて相棒として活躍してくれた。東京駅の大丸で購入したのだが、確か16,000円だったと記憶している。日本のカバンメーカーのOEM製品だったのではないだろうか。この形のアタッシュケースは今は殆ど目にしない。厚みが12p有り頑丈で使い勝手は良いと思うのだが、今風のデザインではないのだろう。現在は、シニアカレッジの講座に必要なパソコン、資料の持ち運びに活躍している。私の人生を共にする相棒は、今も健在である。