
”破れた網戸 (11月23日)”
都会暮らしから田舎暮らしに変えると、いろいろな未経験に遭遇する。幼い頃田舎で育った私には、驚くことも少ないが妻はそうはいかない。薪ストーブ用の薪の保管場所とし南側に面した軒先を利用している。二重ガラスの窓ガラスに網戸を取り付けるのは寒さと虫対策の定番の仕様だ。
今年の春先に薪の上に鳥の糞のようなものが多く落ちていた。よく見ると鳥の糞では無さそうだ。田舎育ちの知人に見てもらうとコウモリの落とし物らしい。この程度なら掃除をすれば済むことだが、最近、見上げると網戸が悲惨な状況になっていた。どうも、コウモリが網戸を止まり木の代用にしているようだ。具体的にその姿を見ていないのだが、陽が落ちるとやってくるようだ。
コウモリは、害虫を食べることから法律で保護されているので無闇に捕獲できない。軒先の隙間などから屋根裏に侵入することもあるという。我が家は軒先に隙間は無いのだが、空気取り入れ口が鎧状で何か所か取り付けてある。不安になり老体に鞭打って久しぶりに屋根裏に上がり、痕跡を探したが侵入の形跡が見られず安堵。それでも専門家の意見を聞いておいた方が良いと思い、明日は知り合いの工務店オーナーに足を運んでいただくことにした。
コウモリと云えば、幼い頃夕刻になると物干し竿や長い棒を振り回して、コウモリ落しをしたことを想い出す。今思えば残酷な遊びだったが、好ましい来客と云えないので、何か対策、防衛手段が必要だ。