
”満開の我が家のロニセラ(5月27日)”
月命日の墓参にはお供えの花は欠かせないが、近くのホームセンターで前日に購入する。このホームセンターで購入するのは花束ごとに、価格のタグに摘み取り日が印字してあり、選択し易いことが理由でもある。
母の下の妹の叔母は、自宅兼店が門前という立地も有り花屋を営んでいた。今は、いとこが引き続いでいる。叔母は、日々労を惜しまず花市場に仕入れに行き、いとこに店を譲るまでは冷蔵庫を購入しなかった。「冷蔵庫で花を長持ちさせるなんて邪道」というのが信念だった。見た目は新鮮だったとしても冷蔵庫から出すと、休眠状態から本来の寿命になるという、確かに冷凍している訳では無いのでそれも一理あるかと。それからは、冷蔵庫の在庫されている花は購入しないようにしている。いとこは、商売上ロスを少なくするには冷蔵庫が必須という立場。それも一理あり。
購入店のホームセンターは、無論冷蔵庫など備えていない。墓に供えられ夏の陽ざしにさらされれば、仏花の寿命も長くは無いだろうが、元気な時はこよなく花を愛した母、草葉の陰で楽しんでくれれば、ささやかな気遣いも喜んでくれるだろう。