2011年05月13日

江尻先生が逝く

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    (2010年ロマンチック村 新春蘭展にて)

 突然の訃報に言葉が見つからない。
昨年の夏、体調を崩され加療中にも関わらず復帰され、講演会などを精力的にこなされご家族の心配を誘っておられたようだ。
今年の世界らん展では、体調を気遣う奥様が「主人は頑固で云う事を聞かないんですよ」と苦笑気味に話されていた。医者からは、加療が難しい事は奥様には知らされていたが、「その事を主人は気付いていて、皆さんとお会いできる機会を逃すまいと出掛けているのかもしれません」とお話をされていた事が、思い出される。

私と江尻先生との出逢いは、16〜17前に遡る。現職時「新宿のショールーム」に来られた。
「カメラを診て頂きたいのですが」と、眼の前にブラウン管で拝見している姿が現われ驚いた。
「これはパフイオと云うのですが、洋蘭はお好きですか」と、温和な表情と語り口で、パフイオの鉢物を頂いた。何日かデスクの上で皆で楽しんだ後、自宅へ持参したが、洋蘭との付き合いは、この時点より始まっている。
しかし、これだけで洋蘭に馴染みを深めた訳ではない。仕事、プライベートでお会いする機会が増えるにつれ、そのお人柄に惚れてしまったのである。

退職してから、農園との距離も遠くなりお目に掛かる機会も少なくなった。5年ほど前に「真面目に蘭の勉強をしたいですね」と話すと、「宇都宮に蘭友会が有りますよ」とアドバイスを頂いた。
「毎年、新年は、寒い宇都宮で迎えている」と耳にしていた事をその時思い出したが、ロマンチック村での洋蘭展の事を仰っていた。その後「宇都宮蘭友会」に入会し楽しんでいる。

今年の新春も2日の夜。懇親会でお会いする事が出来た。
「治療日から20日経つと少しの酒はOKなんです。今夜はその日に当たります」といつもの笑顔で話されグラスをかたむけておられたが、量は自重され昔の様なお姿では無かった。
農園にお邪魔すると「今日は、もう遅いですから会社へ戻らなくても良いんでしょ」とお気遣い頂き市川駅前の馴染みの居酒屋へお誘いいただいた事も懐かしい。


色々な事が走馬灯のように駆け巡る。
新たな世界も多くのラン達が迎えてくれるに違いない。合掌



posted by はらっち at 09:26| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
尊敬されていらっしゃる蘭の先生がお亡くなりになられたそうで・・。

人生、いろいろな形で出会いというものがありますが、たまたまショールームに来られた時のご縁だったわけですね。旧知の間柄だけに、想い出もひとしおでしょう。部外者ですけど、お悔やみ申し上げます。m(__)m
Posted by 小次郎パパ at 2011年05月13日 13:38
小次郎パパさんへ

江尻先生は、ラン展会場で勤務会社主催の公演をして頂き、それがご縁で
撮影機材は勤務会社のカメラをお使いでした。
全世界のラン愛好者に親しまれておられましたね。5年に一度ベルギーで開催される
大規模な花の祭典が有り、昨年の4月、それが開催されお誘いを頂きましたが、
例のアイスランドの火山で実現できずに非常に残念がられていました。
「5年後は行けますかね〜」とおっしゃっていましたが、それが現実になり
残念であり・悔しいですね。
Posted by はらっち at 2011年05月13日 23:41
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